いざ、宮沢賢治ゆかりの地へ
いざ、宮沢賢治ゆかりの地へ

いざ、宮沢賢治ゆかりの地へ

こんにちは。
Orchestra Mµsicart 芸術監督を務めております前田皓生です。
当団のことをよくご存知の方は、既に知っているかと思いますが、
2023年12月9日に開催予定のOrchestra Mµsicart 第4回公演「星めぐる夜のコンサート」では、
ホルストの組曲「惑星」と宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のコラボレーションを予定しております。


今回は、宮沢賢治のことをより知るべく、ゆかりの地である岩手県花巻に行ってきましたので、体験レポートをお届けしたいと思います!

宮沢賢治記念館へ!

宮沢賢治ゆかりの地である岩手県花巻へは、東京・上野から東北新幹線で向かうのが一番スムーズです。(埼玉寄りの方は大宮からでもOK)
東京からだと、大体2時間半くらいでしょうか。東京から結構近いのですぐに到着しました。
駅で車を借りて、いざ宮沢賢治記念館へ。


宮沢賢治記念館は、階段を登った先にあります。
この階段なんと「367段」と中々にハード。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を口ずさみながら、息を切らして頂上へ。


階段を登り切れば、そこには宮沢賢治記念館が…!


宮沢賢治記念館
https://www.city.hanamaki.iwate.jp/miyazawakenji/kinenkan/index.html
花巻市矢沢第1地割1番36
東北新幹線、JR釜石線 新花巻駅より2キロメートル、車で3分


文学だけではなく、農業や科学、芸術といった様々な側面から宮沢賢治を取り上げる資料が展示されており、
宮沢賢治が非常にアクティブでエネルギーに満ち溢れている人物であったことがわかります。


中には宮沢賢治が実際に聞いていたレコードや愛用していたメトロノーム等も展示されていました。
宮沢賢治の著作の中でも特に有名な作品の一つに「セロ弾きのゴーシュ」がありますが、
彼自身にも音楽の素養があったことが非常によく分かります。

特別展「銀河鉄道の夜」をチェック!

今回、宮沢賢治のことをしっかりと知りたいという気持ちもありましたが、
更に銀河鉄道の夜の背景についても押さえたいと思い、この記念館を訪れました。
(あとはHPに投稿するネタもついでに探したかった…!)


現在、宮沢賢治記念館では特別展「銀河鉄道の夜」を開催しており、
銀河鉄道の夜の研究や、自筆原稿等を見ることができます。

特別展「銀河鉄道の夜」
前期:2023年5月13日~2023年9月10日
後期:2023年9月16日~2024年2月12日
https://www.city.hanamaki.iwate.jp/miyazawakenji/kinenkan/1018173.html

皆さんは「銀河鉄道の夜」の物語をご存知でしょうか。
現在知られている物語は、


父が入牢しているらしく、母も病気で生活が困窮しているジョバンニは、
銀河のお祭り(ケンタウル祭)の日に天気輪の柱の丘に登る。
疲れのせいか、うとうとまどろみ、いつの間にか幻想の世界でカムパネルラと銀河鉄道に乗っている。
銀河鉄道の旅の中でジョバンニは、少しずつ本当の幸福を求めることに目覚めていく。
目を覚まし、丘を下ると川で事故があったことを知り、カムパネルラが溺死したことを知る。

といったものです。
しかし、今まで当たり前のように読んでいた「銀河鉄道の夜」のエピソードの順番は最初に活字化された昭和9年(1934年)とは異なっていたそうです。
展示の中でも特に面白かったのは、そんな「銀河鉄道の夜」の読まれ方の変化でした。


なんと初期の段階では、カムパネルラの死を知るのが
天気輪の柱の丘に登るよりも前だったそうです(これは驚き!)



特別展では、期間ごとに分けて「銀河鉄道の夜」の自筆原稿も展示されています。
これは一見する価値ありです!

最後に


岩手県花巻には他にも宮沢賢治童話村やイーハトーブ館もあるので、是非立ち寄ってみてください。
今回宮沢賢治ゆかりの地を訪れたことで、より深く宮沢賢治について知ることができました。
12月のコンサートで積極的に活かしていきたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね!