芸術監督x代表 対談インタビュー
芸術監督x代表 対談インタビュー

芸術監督x代表 対談インタビュー

Promチーム:本日は代表と芸術監督(以下 芸監)からお話を聞きたいと思います。

対談の様子(?)
写真左(代表)、写真右(芸術監督)

Prom:名言を待っていますね!まずはOrchestra Mµsicart誕生についてお話を聞かせてください!

 芸監:2018年の夏頃にオケの立上げを始めました。
    高校時代の知人で集まっているときに、部活のOBオケを作ってほしいと言われたのですが、
    練習場所やメンバーを集めるのは無理ではないか?と思い一度断りました。
    ですが、調べてみると、意外と出来るかもしれないと。
    集まっていた知人の中にいた代表(N.M)に「やれそうだけど、どう?」と声を掛けました。

 代表:快諾した覚えはないですが、ちょうど就活終わって暇だったので、自由に使ってくださいって言いましたね。
    そしたら今も使い続けられています(笑)

 芸監:どうせ作るならOBオケではなく、普通じゃないオケがいいなと思いました。
    例えば、音楽と照明を組み合わせて、聴覚のみだった音楽に視覚を加える等、
    どのようにしたらクラシックの敷居が下がるのかを考えていました。

Prom:音楽と照明の組合せはOrchestra Mµsicartの大きな特徴ですよね。何故そのような斬新なオケを作ろうという発想になったのですか?

 芸監:王道のオケを今から作る意味がないと思ったからですね。

 代表:立ち上げ当初の名言ありましたよね、「クラシック音楽は今後風化していきます。」という言葉。

 芸監:クラシックを聴く方は一定数のみです。なので、今後新しい層を取り入れていく必要があります。
    どのようにして、クラシックに馴染みがない方に演奏会に来てもらえるのかを重点的に考えていましたね。
    チームラボさんみたいなアートワーク的なのを取り入れないと。

初回公演の様子

Prom:団員はどのようにして集めたのですか?

 代表:まずは立ち上げ元となった高校で声をかけました。その後は大学や、Twitterで呼びかけました。
    知り合いの知り合いが参加してくれることが多かったです。

 芸監:運が良かったですね。

 代表:タイミングも良かったですよね。
    当時学生が多く、横のつながり、現役で楽器やっているから入団しやすい環境にあったからかもしれません。

 芸監:運営を手伝ってくれる多彩な方が集まってきてくれました!

2019年初回練習の様子

Prom:どのような方がオケに参加されていますか?

 代表:募集要項として「様々な背景を持つ団員と協調できる方」とあるように、
    多様性を受け入れる人が集まって、それがようやくオケのカラーになってきました。

 芸監:私たちのオケは間口が広めですが、協調性を重要視しています。
    私たちがオケに参加していただきたいのは、オケと一緒に上達しようとしてくれる方です。
    学生や社会人などと年齢も様々な団員が所属しているので仲良くできる方、
    自分はこれでいいからと思わないで、演奏を頑張ってくれる方が所属しています。

 代表:そのような方々が入団いただき、最近では運営を一緒に固めていける体勢が整ってきました。

 芸監:以前はトップダウンでしたが、現在は様々なチームに分かれてボトムアップのような体勢になっています。

Prom:オケを立ち上げて大変だったことはありますか?

 代表:コロナウィルスの影響で、2020年春頃に演奏予定だった第2回公演「Ghibli Collection 風の谷へ」が中止になったことですかね。
    当時の団員に意見を聞いて判断しました。

 芸監:判断早めに出しましたね。
    当時から感染症に警戒していたので、2月中旬の練習を最後に、
    3月以降の練習を中止にしました。

 代表:本番だけはやるか、やらないかという議論はずっと続いていたましたが、
    結局感染拡大を懸念して、中止となりました。
    演奏会がなくなってしまい残念でしたが、
    「もう1度新しいオケを立ち上げるつもりで」と芸術監督に言われて。

 芸監:休団したことで、生まれたものが大きかったので、よかったこともあります。

 代表:練習が本格的に始まる前に、企画を考える為の時間をじっくりとることができました。
    企画のコンペを行って、しっかりと詰めることができました。

 芸監:企画もですが、運営の方針についても立て直すタイミングとなりました。

 代表:「Project 2.0+ Bon Voyage!」の成功要因は、休団時を準備期間として捉えられたことだと思います。

Prom:オケを立ち上げたことでの醍醐味はなんですか?

 芸監:団員に演奏会前後で今後の活動についてアンケートを取っているのですが、
    「継続する」と回答してくれることですね。私たちにとって最大の成果です。

 代表:公演を成功させることも一つの結果ですが、
    運営側の私たちにとっては、オケそのものを好きになって貰えたということが嬉しいです。

 芸監:一番嬉しい評価をもらえたなと感じる瞬間ですね。
    Bon Voyage!の頃から運営方針がまちがっていないのだと、自信がつくようになりました。

 代表:アンケートからだけでなく、最近では団員それぞれの団への関わる意識が強くなっており、逆にエネルギーを貰っています。

Project 2.0+ Bon Voyage!

Prom:失敗談はありますか?

 芸監:笑える失敗なら(笑)
    初公演「光と魔法のコンサート in 森のホール21」で、スモークを炊く演出がありましたが、想像していたのとは違ってしまって。
    やんわりとミストのようなスモークを想像していたのですが。

 代表:火事になってしまったような量のスモークでした。
    初めての演奏会にもかかわらず、お客さんからステージが見えない状況になってしまって、、(笑)
    でもオケの存命にかかわるような大きな失敗はしていないよね。大きな失敗ありましたっけ?
    あれば団員の皆さん、教えてください。反省します。(笑)

大量のスモークの様子

 芸監:そうですね。都度アンケートをとって、いただいた要望には真摯に向き合っています。

Prom:今までの演奏会で印象に残っているのは?

 芸監:Bon Voyage!公演が何事もなく、成功したので良くも悪くも印象が薄いです(笑)
    第1回公演の際、映像と音楽が完全にシンクロする演出で
    クリック音(メトロノームの音)がずれてしまったことが印象に残っています。
    映像に対してクリック音を流すことによって、コンマ一秒で映像と指揮を合わせていたはずでした。
    ですが本番、耳にしていたクリック音が3小節目で映像とずれ始めました。
    映像を目で見て合わせるしかなかったのでひやひやしました。

 代表:心臓に悪い経験ですね(笑)
    私は演奏会までの過程が印象に残っています。
    シナリオや演出を考えることや、ホールを手配することが大変な分、演奏会の度にやり切った感があります。

Prom:今後は何を目指していきますか?

 芸監:武道館じゃないですか?(笑)
    キャパ的な話だけではないですが、パシフィコ横浜のようなシネコンをやるような会場で公演してみたいですね。
    後は認知度を上げていきたいです。
    変わった新しい発想をするオケがあるということを知って、公演に来ていただきたいです。
    うちのオケらしさってなんですか?というところを意識しながら、革新的な唯一無二のオケを目指していきます。

 代表:常に新しいアイディアがある、そういう組織であればいいなと思っています。
    団員同士で刺激や化学反応を起こしながら、新しいものを作り続けていくという
    オケの核心が残っていれば、どのような形であっても私たちが目指すところです。


Prom:もうすぐ公演が迫っている第3回公演「HYGGELIG PLADS」について、何か一言ください。

 芸監:今回も団員が出してくれたアイディアを元に作っていますので、かなり斬新な公演をお見せすることができます。
    ただ音楽を聴くだけではなく、見たり、触ったり、香りを嗅いだり、色々用意しています。
    是非、音楽と遊びに来て欲しいです!

 代表:お、名言ですね!
    ホールとの兼ね合いで、できる範囲の中で攻めたものを作りあげ、デザインも可愛らしいものが出来上がっています。
    あとは、ピアノ協奏曲で滿田俊彦さん、ファブリック・レコードでスタジオ・ポエティック・キュリオシティさんと
    コラボをするので当日お楽しみに!!!


Prom:本日はありがとうございました。意外と考えられているのですね(笑)

 芸監:真面目にオケのこと考えていますよ!

 代表:普段ふわふわしているので、たまにはギャップ見せないとね(笑)

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第3回公演「HYGGELIG PLADS」は2023年4月15日(土)@大田アプリコ 大ホール
詳細は下記リンクからご確認ください。
コンサート概要: CONCERT「HYGGELIG PLADS」
チケット予約 : 第4回公演チケット

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